フレンチブルドッグひろば

こたライフ

フレンチブルドック コニと小太郎との日々

【Koni】最期の日

2018.12.22 土曜日


その日のコニも、

痴呆の症状から夜中徘徊があった。

12/15から起こった行動、表情の変化を言葉に

表すならば

「虹の橋をわたる準備」。

 

静かに眠っている時間も長くなった。
寝ているときの呼吸は安定しすぎてて
静かすぎて不安なときもあった。

 

起きると徘徊を狂ったように始め
ひたすらぶつかりながら
ヨロヨロと歩く
暗い場所を探しているようにも見えた
わたしたちの声は耳に入らないようだ

そして止まっては、四隅で壁を向いて座る
上を見上げたりもする

まだ歩こうとしているのだから
大丈夫かもしれないななんて思いながら
朝から普通に家事をこなした

 

部活のりょうたを学校まで送り届けている時に
いつもの交差点で
夜明けの空をみて
なんだか綺麗な朝だなとおもった

そして、不思議だけど

このキラキラした朝を忘れられないなと思った。

 

車中、はやく部活終われたらいいねとか
コニは大丈夫だよとか話したりしていた。

 

朝、9時頃、りんたこのお友達ひろくんが
遊びに来た。りんたこのお部屋から聞こえる

二人の笑っている楽しそうな声。

 

その声の明るさとは違う空気のはじまり。

10時30分

コニの体調が変わっていくのがわかった。

いつもの発作ではない何か。

 

10時54分

りょうたから電話。

「部活、なんだか早めに終わったんだ」

わたしは急いで学校へ車で向かう

 

胸騒ぎがした。りょうたを迎えて真っ直ぐ帰宅。家のドアを開けるとき怖かった。


ひろくんがちょうど帰ろうとしていた。

コニは、布団をかけた状態でいつも通りに

横たわっていた。

 

12時すぎ。

コニの呼吸が変わった。

呼吸をするたびに

下顎から吐くようになった。

 

目を見開き瞳がかわったようになった

危篤状態とわかった。

 

わたし、りょうた、りんたこは

コニの横で泣き

撫で、声をかけることしかできない

 

連れて行かないでほしかった。

ほんとうは。

 

沢山頑張ってきたコニ
苦しかったよね。痛かったよね。

その時間長すぎたよね。

何もかもわすれちゃったコニ。

 

わたしの心の中のコニへの愛のことばは

【もう苦しめないで。痛くしないで】

 

今まで、絶対コニは治るからって信じて

いなくなるなんて絶対やだ!と言ってた

りょうたが涙を流しながら

一言言った。

 

「コニ、がんばらなくていいんだよ
コニえらかったね。ほんとに頑張ったね」


そう呼びかけたときに、コニは

あれだけ力なく寝てただけだったのに

首を持ち上げてりょうたの目を見た。

その目は、私たちを忘れてしまった瞳ではなかった。

大好きといつも駆け寄ってきてくれてた

コニの瞳だった。

 

一瞬でも

コニは、家族を思い出したのは

明らかでした。


その後、コニの呼吸が変わった
命の終わりを告げる呼吸だと
なんとなくわかった。

 

あたたかいコニの身体に3人で

寄り添って、コニの命が終わるときまで

名前を呼んだ。

 

ありがとう

また会いたいよ

痛いの終わりだよ

 

そしてコニの呼吸が止まった

 

悲しみと苦しみがやっと終わった
コニの苦しかった毎日
苦しい日々のおわり

 

コニが魂になり
身体も自由になり
足も痛くなくなって

たくさん

走って走って虹の橋を渡れるんだと
お母さんに会えるかなと

 

私たち3人はずっと泣いていた

りょうたは、ほのかに温かいコニの隣で
すこし眠っていた

 

わたしは棺をつくった
花を飾り
泣いた

 

「心に生き続ける」

 

その言葉の意味が

生まれて初めてわかった。

 

 

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